館内展示の見学を終えて歩いて行くと、点呼・処刑広場に出くわした。この場所では集合点呼とともに、見せしめの処刑が行われた。高く支えられたレールに絞首の紐をかけ、反抗したり、規則を破った囚人を絞首刑にした。囚人たちはそれを見せつけられたのである。

 二重の有刺鉄線の柵も残されていた。220vの電圧がかけられ、ここからの脱走は不可能だろう。しかし、わざと飛びついて、自ら感電死する人もいたという。

 見学の終わりの方で、クレマトリウムと呼ばれたガス室と焼却炉を見た。この施設が一番おぞましく、気持ち悪かった。シャワーを浴びさせてやると言って裸にし、ガス室の中に入らせて毒殺したのだ。そして焼却炉で焼いた。焼却炉が間に合わない時は原野で焼いたという。

 少し気が晴れたのは、この収容所の所長だったヘスが終戦後裁判にかけられ、死刑となって、この収容所で絞首刑が行われたその絞首台が残っていたことだ。ヘスの処刑をうれしく感じるのは私がおかしいのだろうか。

 

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点呼・処刑広場に絞首刑のためのレールがあった(拡大)
絞首刑になった囚人の顔写真と絞首刑の絵(拡大)
二重に張られた有刺鉄線の柵 220vの電圧がかけられていた(拡大)

本当にシャワー室に見えるように造られたガス室(拡大)