10号館は非公開になっていた。生体実験が行われた場所で、色々なむごい実験が行われただろうことは想像出来るが、特にユダヤ人やジプシーといわれるロマ・シンティーなどを妊娠できないようにして、人種を絶滅させる実験がおこなわれたそうだ。もちろん、実験台にされた囚人たちはほとんど死に、生き残っても収容所開放直前に証拠隠滅のため殺され、実験を行った医師たちも同じく秘密を知る者として絞首刑で殺されたということだ。
11号館の中庭には死の壁と呼ばれる銃殺の壁が残されている。赤レンガのブロック塀に何かの繊維を混ぜて固めた弾力のある別の壁が作られていて、銃弾が跳ね返らないようになっている。その壁にはたくさんの花束が供えられ、忌まわしい行為の犠牲者を追悼している。