6月1日(金)

 昨夜の寝過ぎて酸欠になった失敗から、夕べは夜更かしして、あえて睡眠時間を減らしてみた。すると案の定頭痛はうんと軽かった。気分を良くして朝食もしっかりいただいた。                                                        今日の観光はユムブ・ラカン(雍布拉康)からだった。チベット初代国王ニャティ・ツェンポの宮殿を復元したユムブ・ラカンは、何度か建て直されたもので、現在内部はお寺になっている。小さな宮殿とでも言うべき姿は丘の上に豊かな農地を見下ろすように立っている。

                     
        丘の上に建つユムブ・ラカン(拡大)            豊かな農地を見下ろすように建っている(拡大)
 ユムブ・ラカンに登るにはヤクかロバに乗る。もちろん歩いてもよい。家内はロバに乗り、私は歩いてそれをカメラに納めた。歩くのはさすがに息が切れる。空気が薄いことがどんなに体に応えるものかと言うことを思い知らされた。それでも宮殿からの眺めが美しいことで、苦しかったことは忘れてしまう。チベットで最初に農耕が行われた畑とその碑が見えて感動した。
              
 ユムブ・ラカンにロバに乗って登っていく  珍しい白いヤクも一役買っている        チベット最初の農耕の地とその碑
 つぎはツェタンから南へ7kmにあるタントゥク・ゴンバ(昌珠寺)に行った。タントゥク寺はソンツェン・ガンボ王が創建したチベット最古の寺院の一つだと言われ、他の寺院と同様に文化大革命によってかなり破壊されたが、徐々に復興が進んでいる。例によって撮影はできなかったが、釈迦如来、弥勒菩薩、観音菩薩が安置され、大勢の信者がヤクのバターの灯明をあげていた。

 その後蔵王墓に行った。蔵王墓とはヤルルン王朝の歴代国王の墓で、まるでエジプトの王家の谷のようだ。一番大きいソンツェン・ガンボ王の陵墓の上にはソンツェン・ラカンというお寺が建っている。その向かいの山にソンツェン・ガンボ王の息子の墓が見え、さらにその脇に孫の墓も見える。かなり崩れている感じだが、すべて土を盛り上げて造ったものだという。

           

  チベット最古の寺院タントゥク寺      ソンツェン・ガンボ王の陵墓とその上の寺    山裾にある息子と孫の陵墓(拡大)   


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