世界旅日記 23
チベット(中国・西寧、青蔵鉄道、ラサ・ツェタン)
天空列車で行く世界の屋根 チベット2000kmの旅 8日間
2007.5.27〜2007.6.3
小松 徹
まえがき
チベットには前々から特別なあこがれを抱いていた。秘境に暮らすチベット族の神秘性と、天空に映えるポタラ宮の雄姿に心惹かれていたからだ。そんなわけでいつかは是非行ってみたいと思っていたところ、西寧・ラサ間に鉄道が完成したのを利用して、ツアーの旅行があるのを知り、待ってましたとばかりに参加することにした。この旅行では、列車は標高4000mから5000mの高原を走り、目的地のラサも標高3600mもあるということで、高山病の心配があった。しかしチベットに行けるという嬉しさの方が強くて、仕事のやりくりをし、とうとう関空を飛び立ったのである。あとはまさに苦難と驚嘆の連続で、チベット族の信仰の篤さと、それらがもたらしたであろう数多くの偉大な宮殿や寺院にふれることができて意義のある旅だった。ここにはなるべく多くの写真を載せ、感想をのべて、思い出の記録としたい。
日程と主な観光地
表紙の写真 : ダライ・ラマ法王の夏の離宮ノルブリンカの本殿