5月28日(月)

 今日いよいよ西寧から観光が始まる。洋食のバイキングで朝食を済ませ、専用バスに乗り込む。朝からかんかん照りで、紫外線が強そうだ。帽子とサングラスを利用するように注意がある。ホテルの周りはもう朝早くから露天商の人が果物や線香代わりの柏の枝を乾燥させたものを売っている。人々は散歩がてらそれらを買って帰っていく。道ばたで牛乳を、絞ったままの集乳缶からいきなり買い手の瓶に移して売っていた。

            
     27日に宿泊した青海天年閣飯店         西寧の2日間お世話になった観光バス

 観光が始まる前にやっておかなければならないことがある。それは両替だ。日本円から中国の人民元に替える。1元が16円のレートだ。1万円で620元になる。今までの経験では空港で両替することが多かったが、今回は市内の銀行に立ち寄ったところ、申請書の記入がとても面倒で、全員が終わるまでに1時間以上かかってしまった。どこやらでは現地ガイドに1万円払って、それに見合うだけの人民元が封筒に入っていて渡されたことがあったが、あれが一番ありがたかった。手数料を取られていたかもしれないが・・・。

               
    両替した中国銀行だが日本の中国銀行ではない  タール寺へ行く道路端で煉瓦を乾燥させていた
 最初の観光はタール寺(塔尓寺)だった。広い敷地に色鮮やかな無数の伽藍が棟を競い、なにか古い時代の中国を訪ねたような気分だった。最初に目を奪われたのは整然と並ぶ白いパゴタ(八つの仏塔)だった。こんなに美しいものがあるのかと思えるほど清潔感にあふれる荘厳な姿だった。  
             
      タール寺のパゴタの周りを時計回りに回る    このパゴタの美しさには目を見張った(拡大)
                       
 このタール寺は、チベット仏教を改革し、ゲルク派を創設したツォンカバ大師の出身地に、その母が宝塔を一基建てたのが元になって始まった寺で、その後伽藍の建立がどんどん進み、現在のようなポタラ宮に次ぐ第二の大伽藍となって保存されている。

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