皇帝の道には一面龍の石彫りがある

 




太和殿の皇帝の椅子は巨大で歴史を感じさせる

 




太和殿の屋根飾りは10匹も並んでいて見事だ



 次いで中和殿があり、ここは休憩所で、皇帝が休憩したりお茶を飲んだところ。とはいっても、豪華な座椅子が中央に置かれていて、威厳を示している。




中和殿は修復工事中だった

 その次が保和殿で、皇帝と文武大官の宴会場として使われ、また、科挙の進士の試験の最後の「殿士」が行われた場所だという。




宴会場でもあった保和殿

 



保和殿内部の皇帝の椅子

 


 それから少し距離を隔てて、乾清宮、交泰殿と続き、最後に皇帝が初夜を過ごしたという坤寧宮があった。
 そしてさらに道路を隔てて、丘の上に景山公園が見えた。


道路を隔てて向こうに景山公園の万春亭が見える



 とにかく、広いと言うより連なり続けている御殿の多さと豪華さに圧倒された。明・清の皇帝たちがいかに権勢を恣にしたかがよくわかる。しかし、内庭には1本の木も植えてない。刺客が樹木の陰に隠れて、皇帝の命を狙うことを防ぐために、木を植えなかったのだ。そのかわり、御花園には黄梅や君子蘭やさまざまな花木が所狭しと植えてあり、ここで皇帝の子供たちや妃が遊んだのだという。しかし、孫文の辛亥革命により、ラストエンペラーの溥儀がここを追い出され、皇帝の時代は終わったのだ。
 


はてしない棟々の連なりは見事としか言いようはない



 北京は今日、1カ月ぶりの青空だと曾さんが言う。みなさんはなんと運のよい人たちでしょう。昨日万里の長城も晴れてよく見えたし、今日も青空が広がって、故宮も色鮮やかに見えた。いつもはこんなに天気に恵まれることはありません、と。本当によかった。





 

 

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