3月27日(土) 晴れ

 今日は昨日よりよく晴れた。北京スモッグは今日はない。北京としては1カ月ぶりの青空だとガイドの曾さんは言う。暑くも寒くもなく、バスは快適に故宮へと向かう。



今日は爽やかな北京晴れだ

 中国もすでに週休2日になっている。そしてまた、時差出勤制も進んでいて、7時、8時、9時と出勤時間をずらし、通 勤ラッシュの緩和を図っているという。休みも日曜・月曜・火曜とずらして休む。そのへんは日本より先を行っている。もっとも、人口の多い北京では、東京以上に人と自転車のラッシュは大変そうだ。また、仕事の量 が少ないので、1人の仕事を2〜3人でやっていて、余裕がある。デパートの店員のように立って働いている人は、6時間程度の実働時間にしているという。
 車の普及率は低く、現在でも車の所有は会社など企業が中心で、しかも、その会社の3.6%しか所有していないという。それなのに北京の夕方7時から8時頃のラッシュの平均時速は18km/hにしかならない渋滞ぶりだという。月に1万台ずつ車が増えているというから、これから必ずや自家用車の時代になる。そうなったら北京も大変だろう。


中国建国50周年記念式のため整備の進む駅前あたりのビル

 毛沢東の政策で、男女平等だけは徹底していて、女性も全く男性と同様、どんな仕事でもしている感じだ。
 一方、教育については、義務教育が9年間で日本と同じく、学年も6・3・3制で、大学も4年、医学部のみ6年ということ。しかし、無料だった学費も、改革解放政策とともに有料となり、親の年収の半分くらいかかるので、大学へ行くのも大変だということだ。
 
 故宮見学から今日の観光が始まった。故宮とは紫禁城とも呼ばれ、映画「ラストエンペラー」であまりにも有名になった。燕が開いた都だが、明から清へと繁栄して大都市となった北京の城だ。1406年から14年かけて完成した。もちろん世界遺産となっている。



しばらく歩いて故宮に着く

 午門を入り、広い廷内を太和門へと向かう。


まず午門から入る

 



太和門の前はすごい人だかりだ


 太和門をくぐって仰ぐ太和殿は、とてつもなく大きくて見事な御殿だ。500年間に24人の皇帝がここで暮らしたという。そして、「ラストエンペラー」の撮影にはこの宮殿が使われたそうだ。

 


故宮のシンボル太和殿

 階段の中央には石を彫った龍がのたうつ皇帝のための階段があり、役人たちは別 の両側にある階段を登った。




 

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