世界旅日記 12
ツアー編 その9

中国(北京)

北京 4日間

1999.3.25〜3.28




小 松  徹






             まえがき

 

 中国へは敦煌への旅と、桂林への旅との2回訪れてはいるが、北京は天安門くらいしか見ていない。そこで今回、宇宙船アポロが月に到達したとき、月から見える地球上の唯一の建造物だと言われた万里の長城と、映画「ラストエンペラー」で脚光を浴びた紫禁城を巡る、北京4日間の旅に参加した。この旅では中国の歴史の永遠の記念碑ともいえる、これら2つの遺産を目の当たりにして、人間の偉大さを思うと同時に、映画「始皇帝暗殺」に描かれたような権力のはかなさも感じざるを得なかった。ともあれ、華麗で威厳に満ち、そして巨大で強靱な建造物に拍手喝采を送り、滅びていった時の王たちに哀悼の意を捧げつつ、物見遊山に興じられる幸運な時代に生きられることに感謝しながら、この稿をまとめたい。                   




表紙の写真 : 万里の長城(八達嶺)







 次のページへ       前のページへ       indexpageへ