2月26日(金) 晴れ

 朝5時にならないうちに起きて身繕いをし、5時半のモーニングコールを聞くとすぐ散歩に出たが、ホテルの近くのロータリーのあたりまで行っただけで帰った。朝から車やオートバイや自転車がスピードを上げて走っていったが、ロータリーの中の芝生には裸同然で寝ている人もいて、これがインドなんだと思った。
 

このバスで5時間の旅が始まる 

 7:00にバスでデリーのホテルを発ち、ジャイプールへ向かう。ガイドの話は初めのうちだけで、後は延々バスに揺られ続けた。そのガイドの話で印象に残ったことは、まず、インドの都市の名前のことで、インドの都市は後に「バード」とか「プール」とかがつく。バードはイスラムの町。プールはヒンドゥーの町。ジャイプールはジャイ王の町ということだ。都市の名前はおもしろい。いっぱい乗ってもカルカッタ。
 次の話はインドの主食について。インドの主食はナンかチャパティで、ナンは壁に貼り付けてやいたもの。チャパティはフライパンでやいたもの。ともに原料は小麦粉だ。インド人はこれらを器用に右手だけで食べる。左手は使わない。私たちも右手だけで挑戦してみたが、小さくちぎるのが結構難しい。
 バスは5時間もかかってジャイプールに着いた。バスのクーラーが利いていたのでとても助かった。外はきっと40°Cを超える暑さだった筈だ。道路脇の風景は、中国の敦煌付近のような砂漠的だったり、スペインのような荒野だったりした。


木陰で牛と一緒に憩う人たち



インドの人は牛をとても大切にする

 途中、踏切でバスが20分も止まって、列車の通過を待った。時間の観念もおおらかだと言える。

 

インドはトラックがとても多い

 高速道路といえども、舗装もしてなければ、ガードレールもない。ラクダに引かせて荷車が行くし、人も歩いている。

 

 ラクダも高速道路を歩いている

 牛までがのんびりと道路を歩いている。それが野良牛だというのには驚いた。つまり飼い主のいない、放浪している牛が、町にあふれている。ヒンドゥー教では牛はシヴァ神の乗物で神聖なので、食べないのはもちろん、殺さない。それどころかとても大切にして餌も与えるので、野生の牛が町中で幅をきかせている。
 


野良牛が悠々と道路を歩いている





 

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