【第2日目のハイライト】
─アブシンベル大神殿─
2日目のハイライトはなんと言ってもアブシンベルの大神殿だろう。アスワンハイダムの建設で水没の危機にさらされていたが、ユネスコの協力で移転され、そのナセル湖を見下ろしながら、東に向かってその雄大な姿を誇示している。
大神殿移転後の断面図
ラムゼス2世像の顔が移転のため切断された
移動するラムゼス2世像の顔
据え付けられるラムゼス2世像の顔
移転の終わった現在のラムゼス2世像の顔
高さ20mもあるラムゼス2世の座像の足下に入口があって、中には8体のラムゼス2世の立像のある列柱室がある。さらに奥へいくつもの室と壁画とヒエログリフのレリーフがあり、一番奥の至聖所にはラムゼス2世のご神体など4体の座像が安置されていて、年2回その座像にまで朝日が差し込むように設計されているところがすごいと思う。
さらに少し離れた北側に、ネフェルタリ王妃のためのアブシンベル小神殿があり、大神殿とほぼ同じ構造になっている。
アブシンベル小神殿の正面
しかし、至聖所に安置されている座像はかなり崩壊が進んでいた。
小神殿の至聖所にある1体の座像はかんり崩壊していた
もうひとつこの神殿で驚いたのは、帰りに通り抜けた神殿の内部がドームになっていることだった。
移転に際してまず岩窟にドームを作り、その中に神殿を建造していたことが分かって、その驚くべきエネルギーに感心した。
神殿の内部の上はこんなドームになっている