世界旅日記 9
ツアー編 その6
エジプト
エジプト漫遊の旅 10日間
1996.12.23〜1997.1.1
小 松 徹
まえがき
エジプトへの旅は私たちにとって勇気のいる旅だった。 政治や宗教の面で、また気候や風土においても、未知であり、危険を伴う心配があったからだ。しかし、出発してしまえば、あとは好奇心に引きずられて、見るもの聞くものすべて驚きの連続で、来てよかったと、心から満足した旅だった。ピラミッドやスフィンクスを見上げて驚き、数々の神殿の偉容に固唾をのみ、王家の谷の果
てしない神秘におののき、ナイル川の流れと、人々のおおらかさに心を洗われた日々だった。ここでは、そのすばらしきエジプトの一端を紹介したい。
表紙の写真 : クフ王のピラミッドを下から見上げる