見学中に写真やビデオは禁止だということで、あきらめていたが、見学が終わってから、どうしてもちょっとだけビデオが撮りたくて、一人走って後戻りし、こっそり人混みに紛れて、ビデオを回した。そこここに中国の兵士が立って監視していて、見つかればどうなるか分からず、怖かった。けれども後で分かったのだが、妻の辰子も、それに一緒だった先輩の赤堀先生も、ちゃっかり写真を撮っていた。
この整然と並んだ兵馬俑の圧巻には言葉では表せない感動と興奮があった。数の多さといい、広さといい、またそれを見物する観光客の多さと、欧米人を含めた人種の多彩さに、驚かずにはいられなかったのだ。
興奮が冷めやらないままにバスに乗り、西安碑林へと向かう。
西安碑林は中国各地にあった石碑が散逸しないように、集められたものだということで、1,000基を超えるさまざまな石碑が並んでいた。中でも論語の碑が懐かしく、印象に残った。また篆書や隷書で刻まれたものもあって、見事だった。
一緒に旅をした先輩の赤堀先生 西安碑林で
この日西安はとても暑かった。やはり大陸の暑さは違うという気がした。
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