ゴルナーグラートへ着くと早速滑った。今年初めてのスキーがここマッターホルンの麓で滑れるなんて、まるで夢のようだ。一回滑って下りて Jバーリフトで登り、滑り降りたところでレストランに入って休憩した。コーラを飲みながら辰子と談笑した。休憩をしながら滑るスキーなどあまりしたことがない。合宿に入り、競技に打ち込んでいたころは、朝出たら昼食までスキーを脱ぐことはなかった。これからはゆったりした時間を楽しむスキーを心がけたい。


スイス最高峰4634mのモンテローザの下まで登る

 午後また登山電車とゴンドラを乗り継いでスネガエリアに滑って移動し、そこでリフトにも乗って存分に滑った。今日のところは辰子にペースを合わせ先導して滑った。辰子も疲れを見せることなく楽しんだようだ。

 


ゴルナーグラートからスネガへ向かって滑り下りる辰子

 ゴルナグラートはマッターホルンが最も綺麗に見える場所でこの日も昼頃から完全ではないものの、その雄姿をかいま見せてくれた。



昼食をとっている間にマッターホルンが姿を見せてきた
下はツェルマットの街だ


 夕食はミート・ホンデュというスイス名物の料理だったので、しっかりいただいた。

 


12月26日(火) クラインマッターホルンエリア・チェルビニアエリアガイド付きスキー

 早朝目が覚めて真っ暗な夜空を窓から見上げると、はっきりと星が瞬いているのが見えて心が躍った。晴れるかも知れない。そしてまだ寝静まっている5時半ごろ、辰子と2人起き出して散歩に出た。満天の星だった。幸運だ。今日は予定通 りイタリア側のチェルビニアエリアへ行けそうだ。
 部屋に帰ると早めに朝食を済ませ、準備をして玄関を出た。そして歓声をあげた。まさに東壁に太陽を受けて、朝日に輝くマッターホルンの全容がそこにあったのだ。


東壁に朝日を受けて輝くマッターホルン

 今までは頂上部分が雲に隠れていて、全容を見ることができなかったが、今朝は邪魔するものが何もない。ビデオと写 真をしっかり撮った。
 それから歩いて、約10分でロープウエー乗り場に行き、12人のグループでガイドの佐々木さんの案内により登っていく。
 まずロープウエーでフーリまで行き、そこからゴンドラでトロッケナーステグまで行き、さらにゴンドラに乗り継いでクラインマッターホルンの頂上駅に着く。そこは岩山にトンネルが掘られていて、ゴンドラを降りるとトンネルを歩いて南側に出る。そして標高3800mからの大パノラマに感激は最高潮に達した。太陽を受けて輝く形の変わった東壁のマッターホルン(4478m)と、それに連なる4000m級の山山山。そして遠くヨーロッパ最高峰モンブラン(4807m) が、頂のほんの一部を雲に接してはいたが、やや幅の広い真っ白な姿をはっきりと見せていた。



遠くに見えるモンブランにも威容が感じられた

 


    

    次のページへ    前のページへ     トップページへ    INDEXpageへ