小松 徹の
46歳からのウエイト・トレーニング
私は46の時にライフワークをウエイト・トレーニングに決めた。それは、45歳まで現役のアルペンスキー競技選手だった私に、引退して1年でビール腹の前兆が見えたからだ。体力衰退の速さに恐怖を感じた私は、何かをやらなければ、このままでは老衰の一歩をたどると思って始めたのがウエイト・トレーニングだった。それから10年余り、現在50代後半の私の日課は、朝夕のジョギング通
勤と、ほぼ毎日30〜40分程度のウエイト・トレーニングである。
テーマをあえて「46歳からのウエイト・トレーニング」としたのは、ウエイト・トレーニングこそ、何歳からでもやれる体力維持・向上の方法だと考えているからである。むしろ私は、中高年に達した人ほどウエイト・トレーニングは必要だと感じている。そして、体力づくりを始めるのにもう遅すぎるということはない。いつからでもいい。ただなるべく早く始めた方が効果
が大きくなるのはいうまでもない。
ここで私は、今まで私が10年余りウエイト・トレーニングを続けてきて、感じていることを述べてみたい。
A. よかったと思うこと。
(1)以前より体力がついた。
(2)以前より健康になった。
(3)以前より体型がよくなった。
(4)以前より自信がついた。
(5)以前より前向きになった。
B. よくないと思うこと。
(1)以前のワイシャツが着られなくなった。
(2)以前より体重が6kg増えた。
(3)以前より長距離を走るのがきつくなった。
C. 精神面で変わったこと。
(1)継続することの大切さを知った。
(2)集中することの大切さを知った。
(3)限界に挑戦することの大切さを知った。
実際にはこの年月、いろいろ悩む事もあった。「こんな事をし続けても効果がない。」と思うこともあった。そんなときは「もしやっていなかったらヨボヨボになっていたかもしれないんだから。」と自ら励まして続けた。また「変化が少し見えてきた。」と思えるときはうれしかったが、現実には目に見えるほどは変わらない。そんなときはこう考えた。「短時間で効果
が見えないからこそ、それを手にしたときに価値があるのだから、続けてがんばるしかない。」と。
そこで私のやっている現在のウエイト・トレーニングの方法を紹介してみたい。