エーゲ海沿いの高速道路を320kmも走る。山という山には一面オリーブの木が茂り、緑に覆われている。海は穏やかで、遠くギリシアの島も見える。 トロイには夕方近くなって着いた。トロイといえば「トロイの木馬」であまりにも有名だが、遺跡そのものはそんなに大がかりなものではない。もちろん、考古学的には大変貴重な遺跡であることは間違いないが。 考古学的な資料として発掘したトロイの丘と、シュリーマンが宝物目当てに掘った穴との対照が印象的だった。トロイの丘には九つの地層があり、発展と滅亡を繰り返したことがわかる。

 

 


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トロイの丘の復元図(拡大)

正面のキリストの誕生の彫刻(拡大)

 

 

 街に下りると、ガウディーゆかりのカサ・パトリョやカサ・ミラを車窓から見て、そのあとかの有名なサグラダ・ファミりアを見学した。奇妙な形をした建物だと思っていたが、ガウディーが建て続けて、彼が亡くなった後も連綿と建設が続けられている、「聖家族」という教会だと知って、急に親しみがわいた。

3000年で8m堆積したトロイの丘の地層(拡大)
ローマ時代に造られた野外劇場遺跡(拡大)
トロイの木馬は木製故に何度も復元されている(拡大)
シュリーマンが「プリアモスの財宝」を掘り出した穴(拡大)
T〜\までの地層がトロイの繁栄と滅亡を物語っている(拡大)