アルハンブラ宮殿の全容を遠く眺めた後、アルバイシン地区を歩いた。山の斜面に穴を掘り、入口だけは漆喰の白壁で形を作り、穴の中はまたインテリアで飾る。湿度が低いだけに爽やかで暮らしやすいと想像できる。生活の知恵だ。
ジプシーの住んでいた穴居住宅
疲れ果てたのでタクシーを探したが、やはり観光客が来ないようなところへは、タクシーも来るわけがなく、結局再び谷におりてホテルまで歩いて帰った。暑さには閉口した。
部屋にたどり着くと、シャワーを浴びて一休み。夕食は9時からで、といってもまだ日が高く、4時か5時くらいの明るさの中で、久しぶりにバターでベターとしたパスタを食べた。
アルハンブラ・パラドールでくつろぐ辰子
ホテルのパラドールが、アルハンブラ宮殿の中にあったので、アルハンブラ宮殿はいつでも見られると思っていたら、とうとう夜の見学となってしまった。
スケールの大きい建造物は、カテドラルやメスキータなどを見てきたが、このアルハンブラ宮殿は、内部のアラベスク模様の大理石の彫刻が素晴らしくて、人間の作る最高の芸術ではないかと思った。
「アルハンブラの思い出」というギター曲を、若い頃好きでよく聴いていたので、よけいに感慨深いものがあった。
夜の見学になったために、いい写真が撮れなくて残念だったが、新婚さんに出くわすというハッピーもあった。
美しい彫刻を施された大理石の柱
宮殿で式を挙げた新婚さんに出くわす