しばらく歩いてコルドバの町に入り、康二がガイドブックで目を付けていたBostonというホテルに入った。広場に面した小さなホテルだが、観光地に近くて便利だ。荷物をおいて観光
に出る。



Bostonというホテルのレストランからの眺め

 


 最初はメスキータという、イスラム教のモスクが、レコンキスタののち、カトリック教徒によってカテドラルに改造された巨大なドームの見学だ。中はモスクの造りになっているのに、その中にキリストをまつる大聖堂がはめ込まれ、異様な大建造物となっている。トレドのカテドラルと規模は似ているが、中身は大違いで、薄暗い中に、赤と白に塗られたモスクのアーチが華麗な雰囲気を醸し出していた。

  

                              

メスキータの全貌


メスキータのドーム


                                     

 メスキータ内のカテドラル


 

メスキータの赤と白に塗られたアーチの柱


 外に出ると、45゜Cの熱波がたまらない。街の人たちは、昼間4:00ごろまではシェスタという昼寝をするということで、その間は店なども閉まっている。


迷路のような狭い道とパティオが美しい


 私たちもホテルに帰って、夜の10:00ごろまで寝込んでしまった。10:30からフラメンコが始まるというポスターを見ていたので、夜遅いけれど出かけていく。小さなパティオ(中庭)が舞台で、実に見事なギターと歌とダンスに酔いしれた。やはり世界に名をなすフラメンコだけあって、その激しさ、迫力、華麗さ、それに苦しくせつなそうな表情とその汗が、そう多くはない観客の惜しみない拍手を呼んでいた。まさに身体で表現する芸術だ。2時間半ほどの時間を、時を忘れて堪能した。


 

華麗なフラメンコに酔いしれる

 夜1:30になっているのに、気温は36゜Cもあった。火照るような街路を歩いてホテルに帰り、今日、AVEに乗ったこと、メスキータをみたこと、フラメンコを見たこと、その他いっぱい目にしたことを思い浮かべながら幸せな眠りにつく。

 


 

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