地下鉄に乗ったのはいいが
バスステーションでは、トレド行きの切符を買うのと、乗り場を探すのとで、一苦労しているところを、地元の娘さんが気が付いて、教えてくれたので、ぎりぎりのところで、トレド行きのバスに間に合った。
バス乗り場を探し歩く
トレドへのバスの旅は暑かった。気温が45゜Cくらいありそうだ。周りの景色は、ところどころオリーブ畑があるだけで荒れ地が多い。
見事なオリーブ畑も見えた
荒涼としている中を突っ走ったバスは、1時間ほどでトレドのバスステーションに着いた。そこで何よりもまず、水を買った。ボトルを抱えていないととても歩けない暑さだ。
リュックを背負って、バスステーションを1歩出たとき、思わず後ずさりしてしまった。まるで目の前で、火事でも起こっているのではないかと思わせるほど、ぼわーと体が火照ったからだ。日向は50゜C近い暑さだ。
しっかり水を飲んで、覚悟を決めて再び屋外に出る。少しずつ坂道を登りながら、狭い中世の時代のままの街を歩く。古い頑丈そうな城門があり、そびえ立つ赤いレンガの建造物は異様な感じで目の前に迫る。
細い路地のような道を歩き続けて、カテドラルに着く。とても繊細な内部の造形や、天井のドームやステンドグラスの威容さを、呆気にとられて見上げていた。パリのノートルダム寺院を彷彿とさせる。バチカンの聖ピエトロ寺院に匹敵するようだ。