カテドラルの内部のすべてのものが、威厳に満ちているさまに感嘆しながら、しばらく見上げた後、カテドラルを出て、トレドの街を行ったり来たりと散策して楽しんだ。
ちょうどタクシー乗り場に出くわしたので、少し早めに予約しておいたパラドール(宮殿)のホテルまで送ってもらう。
これがまたすばらしいホテルで、まるでトレドの展望台といったところ。部屋の窓からテラスに出ると、正面にタホ川に囲まれたトレドの町がすべて一望できる。これ以上の眺望はないと言ってもいいほどだ。
トレドの町をバックにした筆者
満足ゆくまで8ミリビデオを撮り、それから、ホテルのプールで一泳ぎして、少し休み、夕食はまた、カフェテラス式のテーブルで、トレドの夕陽に染まる街並みを眺めながらのディナー。ワインは濃すぎたので、水と半々に飲みながら、ボリュームのあるディナーに、満腹を通り越してしまった。
威容を誇るトレドのアルカサル(宮殿)の夕映え
高々と威厳を示すトレドのカテドラル(教会)の日暮れ
今日はもう寝るだけと言ってベッドに横になる康二と辰子を尻目に、私はこの日記を書いている。もう観光1日目にして疲労困憊といったところ。
そのうえ、明日予定を変更して、早朝にマドリッドまで帰らなければいけなくなって、タクシーの予約をカウンターに申し出たのはよいが、そこでまたひと悶着。明日の朝電話をすればよい、という係員のスペイン語がどうしても分からず、しばらくカリカリ。こんなこともツアーにはないおもしろさだ。
明日は5:00に起きて、マドリッドに急行し、AVEの切符を買い換えなければならない。
レンガづくりのトレドのパラドール(ホテル)の夜明け