あとがき
上海への旅は今までになく気楽な旅だった。中国の中でも
早くから開けていた国際都市である上海が、今まで見てきた
北京や西安や広州などとどのように違っているのかを見てみ
たいというのが一番の目的で、特に何を見なければならない
というものはなかったからである。
ところが、無錫で太湖に浮かび、蘇州で寒山寺の鐘を撞き、
周庄で古い町を歩いて、上海の大都市で雑踏に揉まれてみて、
強く思ったのは、日本と中国のつながりの深さだった。
これからは中国も日本への観光旅行を奨励して、一層の友
好を促進すべきだと思う。
世界旅日記 16
ツアー編 その10
中 国
無錫・蘇州・周庄・上海 4日間
発 行 2000 年 11月 5日
著 者 小 松 徹