次は寒山寺に行った。「楓橋夜泊」の詩であまりにも有名なところだ。唐代に寒山と拾得という二人の僧が住んでいたことから寒山寺と呼ばれた。明治38年に日本から伊藤博文公が贈った鐘もあった。鐘楼にも鐘があって、この鐘を3回撞くと、福・禄・寿ということで、幸福・お金・寿命がいただけるそうで、順番を待ってお願いしながら3回たたいた。そして記念に「楓橋夜泊」の詩の掛軸を買った。
寒山寺のお釈迦様は龍に守られて厳かだった
楓橋夜泊
張継
月落ち烏鳴いて霜天に満つ
江楓漁火愁眠に対す
姑蘇城外寒山寺
夜半の鐘声客船に到る
寒山寺の鐘を撞く
寒山寺の鐘楼からは鐘を撞く音が絶えない
そして最後に、中国四大名園の一つといわれる、蓮の花に埋め尽くされた、拙政園という庭園に行った。
楼閣にも細かい装飾が凝らされ、龍をかたどった建物や、扇子の形に見える楼閣や、通
路にまで模様が埋め込んであったりしたが、しかし何と言っても、蓮の花の多さと見事さには圧倒された
拙政園の楼閣
蓮に埋め尽くされた拙政園の園内
清楚な蓮の花が印象的だった
蘇州の下町の運河には情緒がある
途中目にした蘇州駅は端正な佇まいだった
蘇州の観光が終わって、ホテルに着いた。蘇州新城花園酒店というホテルで、立派な建物だ。部屋が決まると、落ち着くまもなく辰子は同行の女の人達と一緒にマッサージを体験しに出かけて行き、私は一人残ってこの日記を書いている。あれこれいっぱい見たので、まるで満腹になったような満足感に浸りながら日記を書くのも楽しい。