12月25日(月) 小雪のち晴れ
朝、昨日と同じバイキングの朝食を済ませて、ホテルのレストランを出た。やはり大変な寒さだ。途中レビマーケットに寄って肉の塊を買って、帰ってコテージの暖炉でバーベキューを楽しむ予定だったのに、マーケットがお休みで予定が狂った。こちらではクリスマスは当然休日ではあるが、それは静かに家庭でお祈りを捧げる日であって、店などは閉まっている。
現地のテレビが最低気温-45°Cを予報していた
それだけではなく、スキー場もリフトが止まっていてダメ。昼でも-35°Cくらいに下がっているので、そのためか、それともクリスマスのためなのかよくわからない。
部屋でテレビを見ていたら、クリスマスショーの花盛りで、ショーとはいえ有名な教会でのイベントらしく、厳かで見応えがあった。
外はやがて雪になり、夜明けの感じのままで午後2時ごろにはまた暗くなっていった。窓から北欧の厳しい冬の風景を眺めたり、テレビを見たりして過ごした。テレビは文字が読めず、言葉も通
じないからまさに「見る」だけだ。
部屋の暖房はスチームのヒーターがあったが、あまり温まらなくて、暖炉の方が頼りになるので、たびたび薪を薪小屋まで取りに行き、焚き続けた。そしてその前で居眠りしたりした。思いがけずのんびりした時間がもててよかった。
暖炉の火がありがたい
午後3時ごろのテレビでオーロラの特集をやっていて、あまりにも美しいので、8ミリビデオでまた撮りした。それからかなり午睡をして、ノックの音で目を覚ますと、現地のガイドのHITOMIさんが連絡にきてくれていた。
それを機に夕食に出かけて、その帰りについにオーロラを見た。白い雲のような二筋の帯が北の針葉樹林の上に東西に流れている。それがしばらくして急に波打ち、カーテンのように揺れ動いて頭上まで広がってくる。期待し続けていて、初めてみるオーロラの神秘な美しさに、思わず歓声をあげた。
北斗七星の見えるあたりの北の空に、カーテンのように渦巻くグリーンというか少しピンクがかった黄色というか、得も言われない色彩
の光の造形に引き込まれてしまった。一度現れたオーロラは数十秒で消えてゆく。今日は8:30ごろと、10:20ごろと11:20ごろの3回も見ることができて最高だった。