沈没船には魚が群がる

 




沈没船の上の魚の大群

 


 ボートに上がると同時に辰子が船縁で吐いていた。私も負けず側に行って吐いた。苦しかった。ボートダイブは船酔いするとこんなに苦しいものかと初めて思い知らされた。でも潜っている間は苦しくないのが不思議だ。
 しばらく休憩したが、船の上なので、むしろ苦痛で、早く潜りたかった。
 2度目のダイブは少し浅いポイントだった。ここでは魚たちに餌をやって楽しむことになっていて、パンくずを少しずつほぐしてやると、魚たちがだんだんとたくさん集まってきて、素早くパクリと食べるのがかわいくて、ついつい手を伸ばして魚に触ってしまう。

 



魚の群が餌に群がる

 

 



パープルビューティーという綺麗な魚

 




紫色の小さな魚が綺麗

 

 

 岩の窪みにウミガメがいて、岩かと思っていたら、首が動いたのでびっくりした。



ウミガメと間近で対面

 

 一度ウミガメを見たいと思っていたので、幸運だった。「まるで竜宮城へ来たみたいだ。」といえばオーバーになるけれど。

 



ウミガメは泳ぐのは速い

 

 30分ほどでボートに戻って、また吐いたものの、これで終わったという安心感で少し楽になった。波止場に上陸した後も、BCD やウエットスーツを水洗いしたり、ボンベの積み込みを手伝ったりで、セブ島で殿様ダイビング(すべての準備や片付けをしてくれるので潜るだけ)をしたのと大きな違いだった。
 ショップに帰ってログブックの記入を済ませ、ホテルまで送ってもらって、ダイビング終了。2人ともよく頑張った、と思うと同時に、太平洋のど真ん中にあるハワイでのボートダイビングは、体力がなくては大変だということを実感した。


 


 

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