3月25日(土) 晴れ

 今日も緊張する日だった。今回の一番の目的であるボートダイビングの日だ。ダイブショップは旅行会社の紹介に任せていたので、どんなショップか始まってみなければ分からない。
 朝7:25にホテルへ迎えの車が来た。2人だけ乗ってショップまで行くと、「グリーンドルフィン」というダイブショップだった。ライセンス取得のコースもある、まずまずのショップだった。

 


スコールと虹の中を波止場へ急ぐ

 


 総勢5人の客に2人のインストラクターがついた。私たち2人には、我孫子健太郎というすばらしい名前の若いインストラクターがついてくれた。車で波止場まで移動しながら、美味しいレストランとか、有名なショッピングセンターとか、ゼロックスの銃乱射事件のあった建物などを教えてくれた。
 ボートは乗り合わせで、白人のグループ数名と我々7名と全部で20人ぐらい乗り込んで船出した。

 



波止場にはヨットの帆柱が犇めく


 

海は波が荒く、ダイアモンドヘッドの見えるワイキキの沖まで進んだが、予定していたポイントは、荒れていて危険だということで、いったんそのポイントまで行ってから別 のポイントへ移動した。ボートの揺れがひどく、辰子が先に船酔いし、私もとうとう船縁に顔を出して、何度も戻した。最悪の体調になってしまった。他にも酔ってしまった日本人の女性もいて、本人達は大変なのに、インストラクター達は案外ケロッとしていて心配はしてくれない。水を飲めといって渡してくれるだけで、ほったらかしにしている。もっとも、毎日多くの人を扱っているインストラクターには、面 倒な客でしかないのだ。

 


ボートが波にもまれる

 

 それでもポイントを変更して沈没船の見える場所でいよいよダイビングとなる。BCD を着け、レギュレーターをくわえて、ジャイアントストライドで海に飛び込む。冷たい水がウエットスーツに入ってきて身体にしみる。ロープにつかまって潜行していく。1回目のダイブは水深30m というディープ(深い)ダイビングで、初めての経験となる。しかし、今まで20m 程度しか潜っていなかったけれど、30m という深さもあまり変わりはなかった。辰子も体調不良の中で、OKの合図を出してがんばっているので安心した。
 沈没船の上までたどり着くと、船の端から端まで往復した。その船の周りに色とりどりの魚がいて、群をなしているのがとても綺麗で、グアム島やセブ島とはまたひと味違った眺めだった。沈没船は日本の船で、甲板の上の「減速・加速」という制御盤の文字がはっきり見えて、感動した。

 



他のダイバーが綺麗に見える

 




沈没船のデッキ

 

 時間は30分ほどで浮上をはじめ、5m の深さで3分間の安全停止をして浮上し、ボートに上がる。

 


 

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