夢中になって滑り続け、昼食抜きで3:00まで滑り、町まで下ってから食事を取ろうと下山を始めたが、町まで下ると4:00を過ぎていた。なにしろ、迷いながら10kmほども滑り降りてこなければいけないので、長く滑れるのがうれしいやら、疲れて大変やらで、さすがに常識を越えたスケールだ。
ホテルに帰り着くと、着替えをして、夕食を食べに出かけた。中華料理の「俺美」という店で、ラーメンやサラダを食べ、明日の朝の食料を買い込んで帰る。それから、ホテルのジェットバスとサウナを満喫して、ワインを飲んで、眠りにつく。
ウィスラーの町は夜も賑わう
12月23日(金) 曇り
昨日目覚めが遅くて、滑る時間が短くなってしまったので、今朝は早く起きようと思っていたら、4:30ごろには目が覚めてしまった。そこで、余裕を持って朝食を作ることにした。
コンドミニアムホテルなので、キッチンや冷蔵庫があり、自炊ができる。昨晩買い出しをしておいた牛肉で、ステーキの朝食にする。肉も安くてでっかい。ボリュームたっぷりの朝食を家族4人で食べるのは楽しい。普通のホテルでは味わえない楽しさだ。
8:30にはホテルを出て、昨日滑ったウィスラーとは反対側に広がる、ブラッコム・マウンテンへ出かけた。
ブラッコム・マウンテンの遠望
ゴンドラとリフトを乗り継いで、一番高い7th Heaven というコースに着いた。ここはさすがに標高が2.200m近くあり、猛烈な吹雪になっていて面食らってしまった。寒くて大変なので、少し様子を見ただけで、中腹まで降りることにし、延々と横断道路を滑り降りてきた。
針葉樹林の中を4人、ノンストップで滑り降りるのは何とも爽快だった。
ブラッコムの中腹まで降りてほっとする
義貴も康二も少しずつ上達しているので楽しみだ。
それから、中腹辺りのコースでしばらく滑った。長くて広くて空いていて、狭くて込み合う日本のスキー場しか知らなかった私にとって、まさにパラダイスといったところ。
周りの山々の景色も圧巻で、針葉樹と雪とで着飾った気品のある風貌が、カナダの大自然を象徴している。
スキー狂の筆者のうれしそうな顔
今日は滑るのを少し早めに切り上げて、ホテルに帰り、ジャグジーでゆったりと体を温めた。いわゆるジェットバスとサウナを楽しんだわけだ。まさにリゾートしているといった感じで、最高だった。ジャグジーは屋外にあるので、まるで露天風呂の感覚で、暮れなずむ空や、夕映えの山々を眺めながら温まれるのは、極楽だ。
夕食は義貴のすすめで、スペイン料理を食べに行く。会話のできる義貴が、こんな時は何とも頼もしい。3人が後に続いて、La Fiesto というスペイン料理のレストランに入る。
La Fiestoというレストランに飾られていた絵
パエリアという焼きめしに似た料理が美味しかった。ワインもかなり飲んで、買い物をしたり、土産物を物色したりして帰り、部屋に着くと、すぐ寝込んでしまった。満足一杯の寝息をたてて。