王宮の丘に登り、間近に王宮を見る。現地の日本語ガイドが、渋谷で何年も暮らした経験のあるハンガリー人で、日本語のうまさに驚く。王冠の上の十字架が傾いている事の説明が面白かった。王宮が敵に攻められて逃げるとき、財宝を箱詰めにし、一番上に王冠をのせたのだが蓋が閉まらない・・・・。
同じく丘の上のマーチャーシュ教会や漁夫の砦を見た。いずれもそれぞれに美しい。けれども何と言ってもこの丘から眺めるブダベストの街の風景が最高だった。ドナウ川とブタとペスト。大聖堂と国会議事堂。それに王宮。之を見たらもう何も言うことはない。満足して帰ろう。そういう気持ちになった。
最後にドナウ川に架かるくさり橋を渡って帰途に就いた。
街に下りると、ガウディーゆかりのカサ・パトリョやカサ・ミラを車窓から見て、そのあとかの有名なサグラダ・ファミりアを見学した。奇妙な形をした建物だと思っていたが、ガウディーが建て続けて、彼が亡くなった後も連綿と建設が続けられている、「聖家族」という教会だと知って、急に親しみがわいた。