ブラチスラバの観光を終え、昼食を済ませた後、また200kmほど走って、ハンガリーのブダペストへ向かう。スロバキアからハンガリーに入るときは国境でなんのチェックもないのがうれしい。これで国境を5回越えて、5つの国を訪ねたことになる。最後の街ブダペストがなんだか一番見応えがあるような気がして、夕方、心を躍らせながらブダペストに入った。
ブダペストの宿は5ツ星のヒルトンホテルで、3人連れの私たちは特別にスイートルームが割り当てられていた。初めてスイートルームに泊まる幸運に巡りあったのだ。
夜、添乗員に頼んで、私たちだけでドナウ川の夜景クルージングに出かけた。ライトアップされた王宮や国会議事堂などが、夜空に浮かんで、幻想的な美しさだった。タクシーの運転手が親切に、クルージングの終わったとき、桟橋で待っていてくれて、難なくホテルに帰ることが出来、幸せな夜となった。
街に下りると、ガウディーゆかりのカサ・パトリョやカサ・ミラを車窓から見て、そのあとかの有名なサグラダ・ファミりアを見学した。奇妙な形をした建物だと思っていたが、ガウディーが建て続けて、彼が亡くなった後も連綿と建設が続けられている、「聖家族」という教会だと知って、急に親しみがわいた。