ヴァヴェル城の観光が終わると旧市街を歩いて中央市場広場に出た。この広場はポーランドで最も広く、周りには昔織物の取引所だった織物会館や、聖マリア教会を初めとして、たくさんの立派な建物が取り巻く。

 織物会館の中は、今は屋台が並んだようなモールになっていて、さまざまな土産物や装飾品が並べられていた。

 聖マリア教会では折から荘厳なミサが執り行われていて、少し気が引けたけれど、内部を見せて貰った。外に出るとちょうど1時間毎に吹かれるラッパの音が悲しく流れて一瞬途切れる。ラッパ兵がモンゴル兵の弓矢に倒れて途切れたラッパの音をそのままに再現しているという。心にしみ透るような音色だった。

 

織物会館は広場に面して整然と建っていた(拡大)
織物会館の中のお店のひとつ(拡大)

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広場の向こうに聳える聖マリア教会 窓からラッパを吹くのが見えた(拡大)
 この日の観光が終わり、レストランで夕食を済ませたあと、バスまで歩く途中に、かつてのユダヤ人居住区とシナゴーグ(ユダヤ教の教会)を見た。いよいよアウシュヴィッツの見学が明日に迫って、緊張する思いだ。

正面のキリストの誕生の彫刻(拡大)

 

 

 街に下りると、ガウディーゆかりのカサ・パトリョやカサ・ミラを車窓から見て、そのあとかの有名なサグラダ・ファミりアを見学した。奇妙な形をした建物だと思っていたが、ガウディーが建て続けて、彼が亡くなった後も連綿と建設が続けられている、「聖家族」という教会だと知って、急に親しみがわいた。

観光用にシナゴーグの地図もある(拡大)
修復されているシナゴーグの一つ(拡大)

ユダヤ人居住区の柵につけられたユダヤのシンボル・ダビデの星(拡大)