「しくらめん」5号(昭和57年度)より


「弁当」入選  弁当は離さぬ子の足たどたどし

「弁当」入選  弁当が目当ての子らの花見かな

「弁当」佳作  手弁当妻の愛情提げている  

「桜」入選  山桜人目に付かず散りており

「卒業」入選  卒業を味わう間なく入社式  

「約束」入選  約束が君の歩みに見えている 

「ひまわり」入選  過疎の村ひまわり高く燃えている 

 「水」入選  水遣りて大根の芽生え確かなり

「たね」入選  参観日悩みのたねがある保護者

 「たね」入選  今年また隣にもらったたねを播く

  「髪」入選  アデランス外してやっと父らしく

 「鋏」入選  鋏もつ幼な子の手のもどかしく

「もち」地位  餅買って田舎は遠き年の暮れ 

「服」入選  服だけは替えて年始の無精髭

 「服」入選  だぶだぶの服で下の子泥あそび

  「歌」入選  歌わずにすんだが何かもの足らず

「風」入選  別れ来て風の噂に聞くあの娘

 


次のページへ

前のページへ

トップページへ

INDEXpageへ