7月24日(日)
朝は、昨夜マンタのいる海にスキューバダイビングに行くために送ったビーチに、イルカとシュノーケリングを楽しむというツアーに出かけるという康二夫婦を再び送っていって、帰りにスーパーマーケットに寄って買い物をした。康二たちはスキューバダイビングが好きな夫婦なので、別行動となることはしかたがない。
ホテルに帰って昼食をとって、今度は、帰ってきた康二夫婦に孫たちを預けて、私たち二人はマウナケア山頂へ、天体観測と星空探検ツアーに出かけた。13:35にこのマウナロアビレッジまで迎えに来てくれて、その後コナのロイヤルホテルやワイコロアリゾートのヒルトンホテルなどにもよって6人を乗せ、全部で8人のグループでマウナケアロードに入り、延々と山道を登った。
高山に登る長い道のりなので、2カ所で10分程度の休憩を取り、オニズカという日本人の名前のついた休憩所で夕食を含めて1時間の馴化時間をとり、貸与された防寒着を着て、いよいよ標高3000mから4200mへの登山ドライブが始まった。未舗装のどろみちなので、ガタガタと振動が激しい。わくわくしながら山頂を目指す。頂上が近づくと大きな天文台がいくつも夕日に染まって見事な景観だった。
7:00過ぎの日没まで15分くらい前に着き、8人中私たち2人だけ、マウナケアでも一番高い三角点まで登り、やっとサンセットに間に合って、天文台のシルエットの入ったサンセットを見ることができた。最高の色合いだった。さらにブロッケン現象にも似た、マウナケアの輪郭が天空に移った姿を見ることができて、感動した。空気が薄くて少しきつかったが、高山病の症状だけは出ずにすんで助かった。
サンセットが終わると急に暗くなって寒くなり、規則では夜は必ず下山しなければならないので、急いで途中の平地まで下り、そこで天体観測と星空探検をした。400倍の望遠鏡で見た土星を見せてもらい、その輪がくっきりと見えたのは最高の感激だった。そのあとの星座の解説はあまり興味がなかったが、そのとき寝転がって満点の星を眺めているうちに、4機から5機の人工衛星が横切っていくのが見えた。そして、流れ星もいくつか見えた。満足してオニズカまで下り、防寒具を脱いで身軽になって、下山した。ホテルに帰ると孫たちは寝ていたが康二夫婦が迎えてくれた。夜11時を回っていた。収穫の多い一日だった。