途中で止まって、シュノーケリングもさせてもらった。シュノーケルをくわえて、ライフスーツを着て、海面
に浮かんで海の中を見る。色とりどりの魚の群が、水面近くを泳いでいる。細くて透きとおるような魚もいて、可愛かった。
水面近くを泳ぐ魚の群
ボートダイビング
それからまた、ボートで大移動。船の上で弁当を食べ終わると、いよいよダイブスポットへ入る。康二ともう一人オーストラリアでインストラクターをしているという若者と私の3人でチームを組み、2人のインストラクターが付いてくれた。
足から思い切りよく飛び込む。いよいよ本物の海だ。耳抜きに専念しながら潜っていく。20mの深さまで潜ったが、耳抜きはうまくいった。魚がいっぱいいる。河豚(フグ)の膨らんだのに触らせてもらった。気持ちの悪い形のなまこにも触った。くまのみがイソギンチャクに隠れているのをからかったりした。インストラクターが魚の餌をくれたので、少しずつ与えると、はじめは小さな魚が集まり、やがて大きな魚がやってきて、しまいには手までつつきだすのは可愛かった。
ダイバーは仲間と離れないように注意する
サンゴも綺麗だった。それに大きな魚も見えたが、なんと言っても小さな魚の群が可愛い。色とりどりの小魚の群が、すばしこく泳ぐのが綺麗すぎて、みとれてしまった。
みごとなテーブルサンゴもある
クロスズメダイの群
サンゴと小魚の群
2回目のダイブでも同じような景観だった。気が付いて見ると、酸素の残圧が70kgになっていて、心配なので康二に伝えると、インストラクターが浮上の合図を出した。水深5mで3分間の安全停止をして海面
に顔を出すと、風と波が荒れていて、現実に引き戻された。水の中は本当にすばらしい別
世界だ。静かで、無重力で、美しくて、ゆったりとした時間が流れる。魚たちと友達になれる。
チョモロ料理
夜は、チョモロ料理(現地人の料理)の食べ放題のレストランに行き、日本人にも合った料理だったので、たっぷりいただいた。
明日の朝早く、関空行の飛行機で帰る。観光はできなかったが、オープンウオーターダイバーのライセンスを手にしたことは大きな収穫だった。 (完)
あとがき
自分だけダイビングのライセンスを取り、張り切っていた辰子が体調が悪くて断念したことで、喜びは半分になったが、それにもくじけず、辰子は再挑戦の計画を進めていて、このダイビングツアーはこの後も続くことになった。ともかく、自分としては新しい世界が開けたうれしさで一杯だ。
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