7月31日(日)晴れ時々小雪
今朝は、いつものように散歩に出たりはしないで、ゆっくりと準備をして、8:50にブルーマウンテンに向けて出発。シドニーから2時間ほど内陸部にバスで入る。寒さが厳しく、せっかくジャンバーや手袋を荷物に入れてきたのに、甘く考えて、セーターだけできたことを悔いたが、どうしようもない。現地では今年初めてという雪が降った。日本を出るとき真夏だったのに、やはりこの国は今、真冬なのだ。
途中の景観は、住宅地とユーカリの林ばかりの広大な眺めで、特にユーカリの大木が目についた。
1月にはユーカリによる山火事があったということだ。ユーカリという木は度々自ら山火事を引き起こすという。葉や枝が風に揺れて、その摩擦熱で油分の多い樹皮が発火して山火事になる。しかし、ユーカリの大木は、葉っぱと樹皮だけを燃やすだけで、幹は燃えないから枯れることはない。その上、ちょっとやそっとでは割れないユーカリの種子の皮がこの火事によって破裂して、それで種子の発芽が可能になるというのだ。つまり、世代交代のために、自ら山火事を起こすユーカリの、種の保存の方法には驚いた。
ユーカリの大木が目立つ
そのユーカリの原野を突っ走って、ブルーマウンテンに着いたが、グランドキャニオンに似た断崖と、52゜という急勾配下るトロッコ電車の怖さが印象的だった。いきなり真っ暗闇の崖を落ちていく感じだった。
わずかな水が断崖を落ちる滝も見たが、折から雪も降ってきていっそう寒さを感じた。
しかし、ここでのバイキングの昼食は美味しかった。寒いということもあって、温かいごちそうがありがたかった。
次に行ったのは、ワイルドランドという動物園で、コアラやカンガルーなどを見た。コアラと一緒に写真を撮ってもらい、すぐにその場でその写真が貰えるのがよかった。
シドニーまで帰ると、モノレールで市内を一周して観光し、その後ぶらぶらと歩いてみたが、日曜日で休んでいるところが多くて、日本と違うと思った。
夜、シドニー空港からブリスベン空港へと飛んだ。シドニーの夜景がことのほか美しく、まるでパールを鏤めたように煌めいていた。
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