あとがき
台湾という近いようで遠かった所が、この旅によ
ってずいぶん近くなったような気がする。街の佇ま
いや、人や車やその他多くのものが、日本に似てい
る。日本が長く統治していたことにもよるのだろう
が、どことなく親しみ以上のものを感じた。それに
何よりも感心したのは、街が清潔であったことだ。
紙くず一つ見あたらないだけでなく、服装も頭髪も、
そしてルールもマナーもいいように見えた。ほんの
2,3日で何が分かると言われれば、それもそうだ
が、少なくとも、茶髪や男のピアスや、物乞いや、
観光地での土産物売りなどは、いっさい見あたらな
かったことだけは確かだ。日本は何かおかしい。そ
ういう気がしてくるのは、自分が年をとったからだ
けではないような気がしてくる。
世界旅日記 11 ツアー編 その8
台 湾
台湾周遊 4日間
発 行 2000 年 5月 7日
著 者 小 松 徹