世界旅日記 6
ファミリー編 その2
スペイン
オリジナル・ファミリー旅行 14日間
1995.7.19〜8.1
小 松 徹
まえがき
「世界旅日記 6 スペイン オリジナル・ファミリー旅行 14日間」は、私たち夫婦に次男の康二が加わって、家族3人で、初めて自分たちで行程や日程を計画し、移動方法も、宿泊もすべて自分たちで手配する、オリジナルの旅行をしたときの記録です。
とはいっても、計画のほとんどを高一の康二がしてくれたので、我々二人は、どちらかといえば連れていってもらったと言っていいかもしれません。
今まではツアーに参加することが多かったので、待ち時間が多かったり、本当に見たいところをゆっくり見られなかったり、免税店でかなり買い物に時間を割いたりで、不満もあったのですが、今回は自分たちで好きなようにできるという期待と、大丈夫だろうかという不安をかこちながら出かけた旅でした。
真夏のスペインのぎらぎらの太陽と、歴史に彩られた見事な建築物と、明るく陽気なスパニシュのエネルギーに身も心も焦がされたような毎日でした。
特急列車(AVE)の切符を買い間違えたり、地下鉄で降り損ねかけたり、パスポートのチェックで拘束されかけたり、夜行寝台列車で、駅に着いていないのに降りかけたりと、さまざまなトラブルも幸いにして大事にはならずに済んだのは神のご加護があったからでしょう。
そして、見たいところは存分に見、行きたいところへはちょっと無理をしても行き、ミネラルウォーターを手に、リュックサックを背負って、安上がりのHostalを探し、時には高級なパラドール(宮殿)のホテルにも泊まり、運良く予約が取れた修道院の寄宿舎にも宿泊するという体験もできた素晴らしい旅となりました。
1995年の7月19日に出発し、8月1日に帰ってきました。その14日間の旅の様子と感想を日記としてまとめたものです。
表紙の写真:スペイン最古のサンチャゴ・デ・コンポステラのカテドラル