3月22日(土) 神戸ー関空 雨

 8:05にホテルの前にリムジンバスが迎えに来てくれた。小雨の中を関空に向かう。読み残していた「続・天国にいちばん近い島」を読んでいるうちに、思いがけなく早くバスは関空に着いた。ツアーの受付をして、さっさと出国審査も済ませ、今回初めて使えるようになったVisa card で利用できる待合室の休憩所に入ってみた。飲み物は Free で、新聞や雑誌を読みながら時間待ちができる。混雑する搭乗待合室で時間待ちするよりよっぽど快適だ。トマトジュースとコーヒーを飲み、イラク情勢を中心に新聞を読んでいるうちに適当な時間になったので、搭乗口の51番へ行く。
 すでに搭乗が始まっていて、急いで機上の人となる。初めて Air calin 機ニューカレドニア航空機)だ。客室乗務員に日本人はいるものの、多くは鼻が高く目の青い白人で、きっとフランス人だろう。
 久しぶりの海外への旅なので、機内のガイドブックを見ながら胸を膨らませた。思えばこのところ別 荘の建築と温泉造りで、旅行は北海道へ行く程度で海外は見合わせていて、1年半ぶりの海外ということになる。今回の日程は短いけれど・・・。
 飛行機は順調に飛んで、赤道を斜交いに南下する。それが座席の個人のモニターに映し出される。北半球の中程の日本から、南半球の中程のニューカレドニアへ。
 地球を照らす太陽の光が、だんだんとニューカレドニアと日本の近くまで影を作ってくる。東から日が暮れてくる様子が地球規模でわかる。日本もすっかり影の中に入ったころ、夜更けのヌーメア空港に Air calin 機は着陸した。ライトアップされた機体がとても美しかった
  生温い風が吹いていて、そういえば今の3月はこちらは夏の終わり頃だ。上着を脱ぎ、時計の針を時差の2時間分進めて、いよいよニューカレドニアに入国する。この島はフランス領なのでフランスへ入ることになる。両替はパシフィックフランという南太平洋一帯の通 貨だ。レートは日本円とほぼ同じくらいなので分かりやすい。空港ではとりあえず4万円両替した。そしてバスに乗り換えてホテルへ向かう。空港から峠を越えて1時間ほどで、ヌーメアの街に入ったところにあるル・サーフ・ノボテルというホテルに着いた。夜も更けていたので、急いで入浴して、すぐ眠りについた。

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