3月21日(金) 快晴
 
 朝、10:10 津山発神戸行きのバスに乗って、神戸の六甲アイランドにある神戸ベイシェトランホテルへ向かった。ニューカレドニアへの旅は関西空港から始まるが、飛行機の出発が早くて、当日津山を発ったのでは時間的に少々きついので、余裕をもって前日出かけることにしたのだ。あいにく大阪に適当なホテルが予約できなかったので、神戸からでもリムジンバスで関空は近いというので、比較的行くことが多くて親しみのある神戸に一泊することにしたのである。
 バスステーションに神戸行きのバスがやって来たとき、家内と二人で苦笑した。東京行きや大阪行きのような大型バスを想像していたのに、最近田舎を走っているような小型のバスだったからだ。利用客が少ないからだろうと勝手に納得して、最前列の予約していた席に座った。
 バスは中国道を走る。まるで自分が運転しているような気分で前方を見る。良く見晴らせて気分がいい。やがて停留所、次はインターチェンジと、前もって見えてくるのが良い。バスは中国道から播但道を経由して姫路に着いた。かなりの人が降りた。停まるところが多いので時間がかかる。3時間あまりかかってやっと神戸の三ノ宮 に着いた。それから電話で聞いていたとおりに、電車から六甲ライナーに乗り換えて神戸ベイシェトランホテルに着いた。21階建ての立派なホテルだ。まだ午後2時だったがチェックインできたので、ひとまず部屋に入って荷物を置き、遅めの昼食をとるために出かけた。ホテル内の静かな中華料理のレストランでゆっくり食事を楽しんだ。部屋に帰ってくつろいでテレビのスイッチを入れると、衝撃の映像に肝をつぶした。そういえばちょうどイラク戦争がエスカレートしている最中だった。戦車や戦闘機や兵士や、情報戦のプロパガンダや解説やらと、めまぐるしく戦争の報道をしている。「天国にいちばん近い島」へ旅などしていて良いのだろうかと、ふと心に重しがかかる。しかし止めることも出来ないと自分に言い聞かせて眠りについた。

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